オーディオユニオン大阪店Blog

オーディオの買取・販売(大阪市北区梅田)

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11/16現在の中古オーディオ在庫リストになります。
通販もできますので、お気軽にお問い合わせください。

お買取、お下取りのご相談はこちらをご覧ください。

オーディオユニオン大阪店
〒530-0001大阪府大阪市北区梅田2-4-9ブリーゼブリーゼ3F

当店はJR大阪駅桜橋口より徒歩5分、四つ橋線西梅田駅10番出口より徒歩3分。
国道2号線沿い、サンケイホールブリーゼが入っているビルの3階にございます。


                    ※販売価格はすべて税込となります。
ブランドモデル販売価格
プリメインアンプ
AccuphaseE-650¥728,000
AccuphaseE-650¥718,000
DENONPMA-A100¥148,000
DENONPMA-2500NE¥189,800
DENONPMA-150H¥79,800
DENONPMA-SA11¥198,000
JBLSA550 Classic¥125,000
LUXMANL-590AX¥348,000
marantzNR1200¥54,800
marantzPM-14S1¥149,800
marantzPM-12¥178,000
marantzMODEL30N¥278,000
marantzMODEL10/FB¥1,580,000
プリアンプ
AccuphaseC-2820¥928,000
AccuphaseC-3900¥1,898,000
ESOTERICC-03Xs¥608,000
PASSXP-10¥388,000
QUAD66Pre¥59,800
パワーアンプ
AccuphaseP-4200¥368,000
AccuphaseA-45¥368,000
AccuphaseA-47¥548,000
Chord ElectronicsEtude S¥498,000
ESOTERICS-03¥698,000
ESOTERICS-02¥990,000
LUXMANB-10 モノラルペア¥598,000
McIntoshMC7300 前期パネル¥268,000
QUAD520¥89,800
ROTELRB-1590Special Edition¥498,000
Triode TRX-P88S¥138,000
HDDオーディオプレーヤーシステム
SONYHAP-S1¥59,800
ネットワークCDレシーバー
marantzM-CR610¥34,800
ヘッドホンアンプ
NmodeX-HA3FT¥84,800
スピーカーシステム
B&WCM1 ウェンゲ¥59,800
B&W606S2 /MW Anniversary Edition¥79,800
B&WCM5S2/MR¥99,800
B&WCM9 MR¥159,000
B&W706S3/M¥198,000
B&W705 S3 Signature Datuk Gloss¥486,000
B&W804Diamond PB¥528,000
B&W802D MY¥858,000
CHARIODelphinus¥396,000
DALIZENSOR 1¥22,800
DALIIKON VOKAL2 MK2 LW¥29,800
FostexGS103A¥105,600
FYNE AUDIOF300 LO¥29,800
JBL4428¥258,000
JBL4319¥268,000
KEFIQ90B¥98,000
KEFR700¥168,000
KEFR900 Black¥298,000
KEFQ7 Meta Walnut ¥198,000
KEFQ11 Meta Walnut¥246,400
KEFQ11 Meta Black¥264,000
KEFREFERENCE 1 Meta WN/SLV¥908,600
KRIPTONKX-5P¥278,000
MONITOR AUDIOSILVER500-7G BO¥298,000
PIEGACoax611/S¥2,480,000
QUAD22L2 BL¥184,800
QUADRALSIGNUM20 BK¥74,800
SPENDOR Classic 200¥1,380,000
TADTAD-E1TX-K¥1,880,000
TANNOYMercury 7.1¥25,800
TANNOYArden Mk-II(DC386)¥258,000
TANNOYEdinburgh/TW¥398,000
スーパーウーファー
FostexPM-SUBn(MB)¥16,800
FostexCW200A¥39,800
CD/SACDプレーヤー
AccuphaseDP-570¥658,000
AccuphaseDP-720¥738,000
DENONDCD-1650SE¥84,800
ESOTERICX-01(D2)¥468,000
ESOTERICK-05XD¥798,000
ESOTERICK-01¥678,000
LUXMAND-06¥218,000
LUXMAND-06u¥418,000
LUXMAND-08¥398,000
LUXMAND-08u¥598,000
LUXMAND-10X¥1,100,000
ROTELRCD-1572MKII Special Edition¥179,000
CDトランスポート
NUPRiMECDT-8¥89,800
ネットワーク × DAC × プリアンプ
ESOTERICN-05XDS¥758,000
マスタークロックジェネレーター
SFORZATOPMC-Norma¥998,000
オーディオNAS
DELAHA-N1AH20¥74,800
アナログプレーヤー
audio-technica AT-LP3XBT BK¥28,000
DENONDP-1300MKII¥148,000
DENONDP-1300MKII¥158,000
ReedMuse 1C/MB アームレス¥1,100,000
ReedMuse 3C アームレス¥2,580,000
ヘッドホン
DENONAH-D9200¥139,000
YAMAHAYH-5000SE¥368,000
ケーブル/アクセサリ類
AccuphasePS-520¥288,000
ACOUSTIC REVIVEYST-64 2枚¥44,800
ACOUSTIC REVIVERCA-1.0TripleC-FM¥128,000
ACOUSTIC REVIVERCA-1.0TripleC-FM¥128,000
ACOUSTIC REVIVERCA-1.0TripleC-FM¥128,000
ACOUSTIC REVIVERCA-1.0TripleC-FM¥128,000
AudioQuestRocket11B/3m¥30,800
CSECON-III¥7,000
DENONACD-45¥7,500
FURUTECHGT2USB-B/0.6m¥4,200
HAMILEXG-3633¥44,800
InfraNOISEMR808/4P¥10,800
OYAIDEC-037¥4,480
OYAIDEPA-02 TX V2 1.0m¥8,800
OYAIDETUNAMI GPX-R/1.8m¥23,800
OYAIDEACROSS 3000 SGY 1.5m¥24,800
OYAIDEACROSS 3000 SGY 1.5m¥24,800
PS Audio XPD1.8MK2/1.8m¥11,800
PS Audio XPD1.8MK2/1.8m¥11,800
Synergistic Research Atmosphere SX/E/1.0m¥118,000
TAOCWST-C60HB¥29,800
TRANSPARENTHWBL 6 (1.8m)¥10,000
WIREWORLDJPOA8 SPDG/4P¥13,200
WIREWORLDOAI8BAL/1.0m(Oasis 8)¥21,120
アナログカートリッジ/アナログアクセサリ
audio-technicaAT-PEQ20¥15,800
audio-technicaAT-15Ea¥10,800
audio-technicaVM520EB/H¥14,800
audio-technicaAT-OC9XEN¥38,000
ortofonSPU E GM¥64,800
ortofonSPU-GTE¥89,800
ROKSANSHIRAZ¥158,000

先月末、KEFより新しいアンプ内蔵スピーカー「Coda W」が発売されました。
今回はこちらをご紹介させていただきます。

外装は塗装仕上げになっております。
大阪店ではニッケルグレーを展示導入いたしました。

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KEFにはこれまでもアンプ内蔵スピーカーでは「LSX」シリーズ(現行はLSXII)がありましたが、そちらとはコンセプトが異なります。
LSXシリーズではAmazon MusicやQobuzなどネットワークオーディオとの親和性を図っているように思われますが、Coda Wではネットワークと言える接続はBluetoothのみ。
その代わり、LSXシリーズとは異なり物理的なアナログ接続端子が豊富になっています。
MMカートリッジ対応のみですが、レコードプレーヤーを直接つなぐ事も可能です。

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音質傾向もLSXIIとは随分と違うように感じられます。
やや弱ドンシャリ傾向の華やかな鳴りっぷりのLSXIIと比べるとフラットめで大人な雰囲気があります。
LSXIIよりやや筐体が大きいため、低音も余裕があります。
小型ながら十分な音の量感を感じさせます。

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(左 Coda W 右 LSXII)

アナログ入力以外にHDMI入力もありますので、HDMI ARC対応のテレビと接続すればテレビの音を本機から出すことも可能です。

スピーカー上部に入力インジケーターがつき、どの入力を選択しているのか視認することが出来ます。
もちろん、付属のリモコンでの入力切替が可能です。

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なおCodaといえばKEFには1990年代にCoda7というパッシブスピーカーの入門機(ペアで当時33,000円)が有り、そちらもお手頃価格ながら音も良く、よく売れていたのを思い出しました。

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(写真は社内データより)

ネットワーク機能が無くても、お手頃且つ音の良いアンプ内蔵スピーカーをお探しの方にジャストフットなスピーカーかと存じます。

エイム電子のLANケーブル。その魅力は何と言っても、音の濃さ。
本日はミドルクラスの「NA4」とフラッグシップの「NAX」をご紹介。
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左がNA4 右がNAX
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AIM-NA4/1.0m¥42,900(税込)
特徴
・密度感が高く、背景までびっしりと音がしきつめられている
・中低域の濃さが印象的。高域はやや抑え目か
・音は真ん中に集まりエネルギー感高し
NA4をつなげてのファーストインプレッションは、なんだこの密度感の高い音は。高域が抑えめなこともあって、濃厚で緻密、黒々とした背景に蛇がとぐろを巻いているようなエネルギー渦巻く感じでした。
が・・・・・、
1,2日ほど鳴らし込むと、上記の特徴がやや薄まったところで落ち着きました。ある意味なじんだともいえますが、ちょっと寂しかったりもして。

とはいえ、このケーブルの特徴はやはりその音の密度感にあります。

音場は中央に集まる感じで、音の伸びとか開放感とか言ったものはあまりなく、ちょっとトランスペアレントのケーブルに似た感じで、緻密な音がびっしりと背景まで濃厚に描かれます。音が軽いか重いかというと、やや重た目。

ぎっちりと実の詰まった音は、ドラムのハイハットなども金属をぶったたいている感が心地いいです。空間に溶けていく響きの余韻みたいなものを楽しむ感じではなく、もっと実在感にフォーカスした感じです。

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印象的だったのはボーカルとロック。

女性ボーカルなどややねっとりとした歌いまわしで、独特の魅力を発揮します。

ロックにおいては、緻密でびっしりと色濃く、エネルギーに満ちた音が真ん中に集まるとこんな風にドロドロしてくるよねっていう、好きな人は好きな音だと思います。

 

あまりLANケーブルでこういった音は聞かないので、音の傾向として貴重です。

シンフォニーなどはどっしり腰の据わった音が魅力ですが、あまり空間の広い感じではないので(密度感優先)、広々としたスケール感などは表出しにくいと感じました。

ジャズの場合はやはりそれぞれの音の実在感が高く、密度の高い背景からパンチのある音が炸裂する感じで、総じてエネルギッシュに感じます。ただ高域の伸びは抑え目なので、トランペットなどは少ししっとりと聞こえます。これはまたバラード調の音楽においてもその様な傾向があります。
価格の割に効果は高いですが、上記の様な特徴がありますので好みの方向に合えばというところがあります。

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AIM-NAX/1.0m¥220,000(税込)
特徴
・密度感、さらにはSNも高く、びっしりとした背景には気配すら感じられる
・高域までしっかり表現され、力強い出音
・すべての音を掘り起こすような克明さ
AIMのフラッグシップLANケーブル「NAX」。「エヌエーテン」と読むそうです。ナックスと読んでました。ナックスで良くない?
被膜も黒く、ちょっとした電源ケーブル並みの太さがあります。AIMといえば厳重なシールド、そこからくる高SN感。さらにNAXでは、無酸素銅に純銀コーティングをほどこし高域の明瞭さを狙ったものと思われます。

さて、その音ですが一聴したところNA4を高域方向に伸ばした感じで、最初はその高域がくっきりして少しきつい感じもありましたが、12日鳴らすとキンつく感じはなくなりました。

特徴はやはりNA4と同じく、音の密度感が最大のウリ。
ただ、それにとどまらずしっかり伸びた高域はどんな微細な音も掘り起こし、漆黒の背景にはかすかな気配まで逃さず、あまりの情報量に脳が追い付かないほど。
この様に書くと、クールで精緻な再現がなされているように思われがちですが、実際はとてもエネルギッシュ。全ての音をみっちりと表現しきるところがあり、音像は濃く気楽に聞き流す雰囲気ではありません。


やはり、ボーカルやロックなどが印象的。ボーカルなどリアルな音が迫ってきて、ここでも音の表情は濃いめ。しっかり、みっちりですね。密度感あふれる音はロックにも最適で、バランスが良くなったとはいえ中低域の濃さや力強さは健在で、バスドラなど一撃一撃がハードパンチャーのそれで、音に殴られたい方におすすめできるケーブルとしては稀有です(しかもLANケーブル)。
シンフォニーは前列かぶりつきで聞くような趣で、直接音が強いです。ここでもゆるぎない腰の据わった表現が第一で、金管はバリバリ来ますが高域寄りになることはなく、地に足ついた表現がシンフォニーの威容を感じさせてくれます。
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つないだネットワークトランスポートはLUMIN U2 MINI¥385,000(税込み)
こちらはすっきりとして癖のない表現。どちらかというとHiFi調で空間性も持ち合わせているモデルなのですが、このAIM電子NAXをつなぐと細部までぎっちぎちに詰まった音を聞かせてくれます。クラス的に上位のLUMIN Uのほうが相乗効果は高かったかもしれません。


NAXについてはエージング期間を見てあげたほうがいいです。なじむことで全体の音がバランス取れてきますし、最初は出にくかった高さ方向の表現も聞かれるようになります。ただ、やはり空間性よりも情報量とパワーが傑出しているので、そのあたりを大事にされる方におすすめとなります。

8/17現在の新品展示リストになります。
店頭ご試聴希望の場合、セッティングにお時間を頂戴する場合がございます。

商品お問合せ osaka@audiounion.jp
電話 06-6147-7521   

BLACK BOX
ブランド型番希望小売価格
(税込)
プリメインアンプ
AccuphaseE-3000495,000円
AccuphaseE-4000693,000円
AccuphaseE-700946,000円
AccuphaseE-50001,045,000円
AccuphaseE-800S1,265,000円
AUDIAFL THREE S 968,000円
DENONPMA-3000NE528,000円
LUXMANL-505Z385,000円
LUXMANL-507Z693,000円
LUXMANL-509Z990,000円
marantzMODEL M1154,000円
marantzMODEL40n385,000円
marantzMODEL30418,000円
marantzMODEL102,420,000円
プリアンプ
AccuphaseC-29001,540,000円
AccuphaseC-39002,200,000円
AUDIAFLS11,650,000円
LUXMANC-10X1,650,000円
TADTAD-C10001,980,000円
パワーアンプ
AccuphaseP-75001,485,000円
AccuphaseA-801,540,000円
AccuphaseA-300(ペア)2,970,000円
AUDIAFLS42,200,000円
LUXMANM-10X1,650,000円
TADTAD-M1000TX-S2,090,000円
CDプレーヤー
AccuphaseDP-450429,000円
AUDIAFLCD THREE S847,000円
LUXMAND-03R385,000円
SACDプレーヤー
DENONDCD-3000NE462,000円
ESOTERICK-05XD1,045,000円
LUXMAND-10X1,430,000円
TADTAD-D1000TX-S2,310,000円
D/Aコンバーター
LUXMANDA-07X638,000円
スピーカーシステム
B&W705 S3/Signature ダトク・グロス791,400円
B&W702S3Signature ミッドナイトブルーメタリック1,438,800円
B&W805 D4 Signature ミッドナイトブルー1,848,000円
B&W801 D4 Signature カリフォルニアバール・グロス8,470,000円
DALIMENUET SE ワイルドウォールナット308,000円
ECLIPSETD307MK3 ホワイト66,000円
ECLIPSETD508MK4 ホワイト149,600円
ECLIPSETD510MK2 ブラック275,000円
JBL4312G297,000円
KEFQ3 Meta サテンブラック121,000円
KEFQ Concerto Meta ウォールナット192,500円
KEFQ11 Meta ウォールナット352,000円
KEFLS50 Meta カーボンブラック187,000円
KEFR3 Meta インディゴブルー363,000円
KEFR7 Meta ブラック657,800円
KEFReference 1 Meta WN/SLV1,298,000円
KRIPTONKX-0.5Ⅱ214,500円
KRIPTONKX-1.5308,000円
KRIPTONKX-5PX547,800円
MAGICOA31,815,000円
MONITOR AUDIOSILVER 100-7G ASH220,000円
MONITOR AUDIOSILVER 300-7G BLACK OAK429,000円
PIEGAACE 30 Aluminium198,000円
PIEGAPremium 301 Gen2 Black715,000円
Sonus faberLUMINA Ⅰ Walnut179,300円
TADTAD-ME1TX-K1,694,000円
TADTAD-CE1TX-WN2,970,000円
TADTAD-GE1-WN5,500,000円
Vienna AcousticsBeethoven Baby Grand Reference
PIANO BLACK
1,210,000円
ワイヤレス スピーカーシステム
KEFLSXII SOUNDWAVE198,000円
ネットワークオーディオ
DELAN100-S20-J198,000円
DELAN1-S38-J1,320,000円
SFORZATODSP-Carina495,000円
SFORZATODSP-Draco330,000円
SFORZATODSP-Corvus1,045,000円
オーディオHUB
NUPRIMEOmnia SW-899,000円
アナログプレーヤー
DENONDP-3000NE385,000円
LUXMANPD-191A990,000円
NOTTINGHAMSpace 294 HD110,000円
フォノイコライザー
AccuphaseC-57825,000円
LUXMANE-07550,000円

THE CHORD COMPANYのARAYシリーズより、アナログ用のノイズ対策アクセサリー。
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PhonoARAY:¥220,000(税込)⇒商品ページ ⇒メーカーHP
レコードプレーヤーのアース線をこの機器に繋ぎ、PhonoARAYに付属のアース線をフォノイコライザーのアース端子につなぎます。

特徴としては

〇背景が静かになり、それまで埋もれていた小さな音まで聞こえる

〇音の表面はなめらかになり、明るく優しい印象

〇設置場所は必要※PhonoARAYサイズ(幅17㎝奥行き6cm高さ6cm)

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以外とサイズがあり形状も独特なため、置き場所は考える必要があります。お店ではレコードプレーヤと同じ段には置けませんでした(ラックはQUADRASPIRE Q4D、プレーヤーはLUXMAN PD-191A)フルサイズの機器を置いている段の端に置く場合は、機器を少し脇へずらすなど必要な場合もあるかもしれません。

足元はこんな感じ。
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お店では隣のラックに載せました。PhonoARAY付属のアース線はやや硬め。重量もあり、ぶら下げるのは危険なため置くスペースは事前に考えていた方が良さそうです。

音質は、明るく優しくなめらか。静かな音楽には特に適正があると思います。

音の減衰が、まるで波が引くように自然な減衰を見せます。全体に静けさが増して、細やかな音の表現に長けており、そういった点が静かな曲や穏やかな音楽では大きな効果を発揮します。

音調としてECMの録音に似た傾向というか、あれをすこし優しく明るくした様な空気を感じます。

試聴盤として、SPECのターンテーブルシートの回でも使った、以下4枚をチョイス。

GIRL IN THE OTHER ROOM ダイアナ・クラールa

曲との相性としては、結束バンドはボーカルが少し落ち着いて、ダイアナクラールも声が少し明るくなりました。音の見通しは良くなる傾向です。

一番良かったのはミイナオカベ、微細音の再現性が高まるためか、空間性や高さ方向の拡がりも良くなったように感じます。余韻が長くなることで、カラフルな響きが満ちて夢見心地な空間を演出してくれました。

一方で、音の表面はなめらかな傾向を持ちます。バッハの場合はいかめしさが薄れて、親しみやすくなる感じでした。弦楽も滑らかに、音色の表現が多彩になるように感じました。

THE CHORD COMPANY PhonoARAY⇒ご購入・お問い合わせは商品ページより、お気軽にお申し付けください。

LUXMAN C-10X M-10X 

ラックスマンのフラッグシップ、10シリーズよりセパレートのC-10XとM-10Xを聞きます。Accuphaseのセパレートと合わせて、単体としての評価も試しています。

LUXMAN プリアンプ C-10X 20234月発売⇒商品ページ

LUXMAN パワーアンプ M-10X 202110月発売⇒商品ページ

2025年8/31まで、10シリーズケーブルプレゼントキャンペーン実施中!!
キャンペーン詳細ページ(LUXMAN公式)
〈音の特徴を上げると〉

・広がり・奥行に優れ細部まで丁寧な描写

・柔らかくフラットで、きめの細やかさ、中高域に明るい艶を感じます

・心地よく聞ける仕上がりで、ボーカルなど空中にふわっと浮かせるのが上手です

 

基本的にアンプの個性で音楽を彩るというよりも、音源自体を聞かせるタイプかと思われます。丁寧で細やかな描写を得意としますが、きつくなる部分はなく、当たりの柔らかさやきめの細やかさなどで、心地よく聞かせてくれる傾向です。

3次元的で正確な定位は目を見張るものがあります。左右はもちろん高さの表現も得意で、さらに奥行きは多層的に感じられ、音のステージが眼前に広がります。

広々とした空間性を持ちますが細部の描写は丁寧で、アグレッシブよりかは落ち着いた表現に思えます。とにかく全体と細部のバランスが素晴らしく、全体を味わいながら細部もきちんと見えるので、音数が増えるにつれその威力を発揮します。

そもそもが音源の再現重視な感もあり、強い個性を誇示するようなタイプではありませんが、強いてい言うならば中高域にすこし明るい艶を感じます。ボーカルなどのソロを空中に漂わせるのが上手で、このあたりに気を使っているのかもしれません。

低域は、バシッと締まるというよりかは柔らかく弾力があり、心地よく聞かせる一助になっているように思います。


それでは試聴レビューをお届けします。

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システムはDELA N100よりUSB出力でLUXMAN D-10X

そこからバランス接続で、C-10XM-10Xにつなぎました。

スピーカーはB&W 805D4Signature

尾崎一宏Beyond
尾崎一宏(sax2thBeyond』の一曲目「You don`t know what love is

全体に柔らかめな音でありながら、シンバルの細かい刻みまで、小気味よくしっかり聞こえます。といっても、音がとがっているわけではなく、高域までしっかり密度感があり、これが芯となって隈取は強くないのに細かい音までしっかりとした実在感があります。

音の押出感は中庸で、奥行きに優れるため多少アグレッシブよりかは俯瞰的な表現に感じます。メインの楽器(ここではサックス)は空中に舞う感じで、他の楽器もただ分離がいいだけではなく、立体的に配置され演奏が3次元的な空間性を持ちます。

Mina Okabe Every Second
ミイナ・オカベ(Mina Okabe)『ベターデイズ』より「Every Second

上記、JAZZソフトでも感じましたが、メインを空中に浮かべて聞かせるのが上手です。表情は少し柔らかめで、中高域につややかさを感じます。もうひとつ、高さの表現の巧みさも印象的です。ベースの音は丸みのある感じで、高い制動力を見せつけてバシバシ鳴らすというよりも、弾力をもって心地よく聞かせるという感じです。

Jarassic 5 Quality Control
Jarassic 5 Quality Control』より「Quality Control

全体としてフラットな印象で、どの音域もしっかりとした密度があります。この密度のお陰で、男性ボーカルは声の太さやしゃがれた感じなど、リアリティがありそこに人がいるかのようです。丁寧な描写と空中に浮かぶ表現は、男女問わずボーカル物に格段の威力を発揮するようです。

さらに、ここでは前後左右に分かれたボーカル立ち位置の明瞭さが際立っています。描きわけが上手で、細部まで丁寧に描写していく手法から、聞いている印象としては全体として落ち着いたトーンとなります。こういった音源の場合は、もう少しはっちゃけてもと思う部分もありました。音源自体が、そこまで丁寧な描写を求めていないのかもしれません。

立山秋航『ゆるキャン△ オリジナルサウンドトラック』
立山秋航『ゆるキャン△ オリジナルサウンドトラック』より「キャンプ場のテーマ~本栖湖~」

さまざまな楽器が空間性をともなって展開する、こういった音源には強みを発揮します。余計な強調感がないので、全体の調和が常にとれていて、なおかつ細部まで音楽的な仕掛けを余さず伝えてくれます。

背景から聞こえてくる小太鼓のタタタタタッンという刻みは、きちんと奥のほうで控えめに、それでいて刻みの数を正確に数えられるほど明瞭に再現されます。細かい音の描きわけがとにかく丁寧でつねに調和がとれています。

プロコフィエフ『ロミオとジュリエット組曲』ムーティ指揮シカゴ交響楽団
プロコフィエフ『ロミオとジュリエット組曲』ムーティ指揮シカゴ交響楽団より1曲目

クラシックの管弦楽で感じるのは、奥行きが何層もあること、そして表現のきめ細やかさです。金管の重なってフォルテになる部分でも、一つ一つ積み重ねられていくさまが丁寧で、雑然とすることがありません。弦楽器の音は豊かさときめ細やかさが特徴的で、管楽器も明るい中にグラデーションをもって再現されます。リズムは切れよりも柔らかさを感じさせますが、無駄に膨らむことなく心地よく鳴ります。
LUXMAN C-10X (2)

ここからは、プリアンプ・パワーアンプそれぞれの特徴を見ていきます。

まずパワーアンプをAccuphase A-80に変えて、プリアンプのC-10Xを聞いてみます。

ここで聞くプリアンプは細やかで立体的。細やかさはシルクのようで、きつさは皆無。アスファルトや鉄筋ではなく、真新しい木組みの家みたいな、隅々までカンナをかけられてすっきりさわやかな見通しだけど、全体に柔らかいイメージがあるような感じです。

アキュフェーズのA-80は中域が太く、チェロの音域が極めて魅力的。音は全体にLUXMANに比べて前に出ます。若干、音像が太くて見通しが悪くなるのか、音場が狭く感じます。それぞれの音の存在感が大きくなる反面、細かい描写がやや隠れがち。A-80にはやはり、高域のくっきりしたAccuphaseのプリアンプの方が合いそうです。

LUXMAN M-10X  (2)

続いてプリアンプにAccuphaseC-2900を使い、パワーアンプM-10Xを聞きます。

このパワーアンプの方が個性的というか、扱いがむつかしく思えます。とにかく音に厚みがあり、低域、中域、ともに厚みがやや過剰とも思えるほどで、高域も細くならずにしっかりと密度があります。この分厚い音をさばききるのが大変で、以前ほかのメーカーのプリアンプをつないだ時も、分厚い音がどっしりと重たく、なかなか流れ良くいきませんでした。おそらく拡がり、立体感にすぐれるC-10Xにより成り立っているのだと思われます。

アキュフェーズのプリで鳴らすと、すべての音が前に出てきます。特に高域は輪郭も密度も高くなって、聞き続けるのがちょっとしんどいですね。やはり純正の組み合わせでこそ、もっとも音楽的成果が高いように思います。
〈まとめ〉

広い空間性はZシリーズに共通する魅力かと思います(507Zのみ密度感重視ですが)。とくにプリメインのトップモデルであるL-509Zは、まさにこのC-10X&M-10Xをワンボディーに収めたかのように、同じ音質傾向になります。お近くでこのセパレートC-10X&M-10Xを聞く機会のない方も、L-509Zがあれば、L-509Zの上位互換だと考えてもらって構いません。

L-509Zと比べると、空間性の拡張はもとより、厚みが増したことによるそれぞれの音の実体感の向上、きめの細やかさ、SNの向上によるさらなる細部の描きわけ、などあらゆる点で1段も2段も上った感があります。
また、パワーアンプのM-10Xはモノラル使いで、BTL接続(ブリッジ接続)による使用もできるようになっており、さらなる発展性があります。
音楽をありのままの姿で、なおかつ心地よく楽しみたい方にLUXMANの「C-10X&M-10X」は最良の選択肢になると思います。
ご注文・お問い合わせはお気軽に以下⇩よりどうぞ。

LUXMAN プリアンプ C-10X ⇒オーディオユニオン大阪店・商品ページ

LUXMAN パワーアンプ M-10X ⇒オーディオユニオン大阪店・商品ページ

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SPEC AP-UD1(写真左):定価¥27,280(税込)⇒商品ページ
SPEC AP-UD1a(写真右):定価¥38,280(税込)⇒商品ページ

本日レビューするのは、SPECから発売されているターンテーブルシート。営業の方にお持ち込みいただいた際に、予想以上に効果があったので、お借りしてじっくり比較試聴をしてみました。

 〈特徴〉

・音の細やかさと見通しの良さが圧倒的に良くなります

・付帯音が少なくカートリッジの素の音が聞けます

・ゴムシートに比べて音の厚みは少ない傾向です

Nottinghamのカーボンプラッターの上には不要!

 

精密な読み取りができるようになる、というのが第一印象です。それには二つの点があり、まず微細な音を拾いあげる力が格段に上がるように思います。もう一点は、余計な付帯音が付かないことです。

いくら微細な音まで拾えたとしても、余計な付帯音(響き)の中にそれが埋もれてしまっては結局聞こえてこないので、この2点は二つで一つの働きと言えます。

LUXMANの付属のゴムシートからの変更では、下記レビューにも記しましたがCDSACDに変えたといっても全く語弊がないほど、アナログレコードにこれほど細やかな音が刻まれていたのか!と驚く結果となりました。


この商品「AP-UD1」はレコードの原盤である、ラッカー盤を流用して作ってあります。この原材料であるラッカー盤の素性の良さが効いていると考えてよさそうです。(ちなみに長野県にある世界で唯一のラッカー盤工場だそうです。記事で見るに徹底した作りこみがうかがえます。)

精度高く作られたアルミの盤芯に、塗装されたラッカー層がアルミの鳴きを完全に抑えている感じで、芯のある作りですが金属的な固い音がすることはありません。また、ラッカー層の厚みはターンテーブルシート用に適度に削られており、そのしっとりとした表面はいい感じのすべり止めになっています。
AP-UD1と後発のAP-UD1αの違いはサイズの違いになります。AP-UD1αのほうが一回り小さくなっています。もとのAP-UD1はレコードと同じ大きさのため、レコードを持ち上げる際にシートにも指がかかってしまい、シートごと持ち上げてしまうという問題があったため、小さいサイズが開発されました。

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AP-UD1の上にAP-UD1αを乗せると、サイズの違いがわかります

ゴムシートに比べて劣る点は、やはり低域の豊かさです。これがゴムシートの一番の特徴でもあると思うのですが、一面に広がる柔らかい低域はここでは聞かれません。代わりに低域には切れと鮮烈さが出るので、ドラムなどリズム楽器には良いです。オーディオ的に言うなら低域の分解能が上がるかわりに、量感が減るといったところでしょうか。


最後に、Nottinghamのカーボンプラッターには不要でした。ほぼ、音が変わりません。カーボンプラッターにレコードを直置きのほうが、わずかに静寂感で勝ります。Nottinghamをお使いの方は、迷わず直置きでどうぞ。

それでは「続きを読む」より実聴レビューを。

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